メセニー先生の初期傑作!『Bright Size Life』
ジャンル”メセニー”と言ってもいいような、オリジナルワールドを展開するジャズ・ギタリスト、パット・メセニー。
特徴はその音色。
優しくて透明感があり、ふわっと広がるのに芯がある、みたいな感じでしょうか?
私にとって、音色で誰か分かる数少ないギタリストです!
あとはジョンスコとホールズワースくらいかな……この二人についてはまたいつか。
とにかく、独特なオリジナル楽曲と、テクいソロの内容でも(ギタリストならこちらのが判別つくのかも?)大人気のギタリストです。
さて、メセニーはアルバムをいっぱい出していますが、どれから聴けばいいかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときはまず、この『ブライト・サイズ・ライフ』を聴いてください!
個人的には一生聴くと思えるほど好きなアルバムです。
1976年ECMレコードから出された、メセニー最初の作品で、ベースはジャコ・パストリアス、ドラムはボブ・モーゼス。
76年に出したとは信じられないほど音が良くないですか?
私はけっこう音質でこのアルバム微妙だな、とか思ってしまうんですが、これは素晴らしく好きです。(偉そうに言って録音の知識はほとんどないのですが)
全体的に少しこもったようなクリアー過ぎない感じでちょうどよいのです。
メセニーもやはり最近のと比べると若々しさがあると思いますが、基本全て完成されているのがすごいですね。
メセニーはミズーリの田舎出身なんですよね。そこからバークリーに入学した。
いい意味で都会過ぎないというか、ブルースを感じる歌心というか、そこもメセニーの良さではないでしょうか。
そして、やっぱりジャコのプレイは素晴らしいの一言につきます。
フレットレス特有の伸びーる音やコード弾き、オリジナリティ溢れる演奏で、バンドを三名以上の厚みのあるものにしています。
このときのジャコのソロやラインは、メセニーにある程度指定されていたという話もあります。
メセニーは全体のサウンドや曲の構成を細部まで作り込んでいたのでしょう。
本当に天才だな~と思います。
ボブ・モーゼスのドラムは一聴地味に聴こえますが、これがなかなかできません。
ええ、普通にバカテクです。
ご興味のある方はメデスキとデュオっているボブ・モーゼスの映像を是非ご覧ください。
話を戻しますがこのアルバム、全曲良いです。
まずは表題作のブライト・サイズ・ライフは外せないとして、個人的にミッドウェスタン・ナイト・ドリームまで5曲続けて聴いてほしいです。
ミッドウェスタン・ナイト・ドリームはジャコフィーチャーの曲ですね。たぶん。
急に別方向からでかい音で来るのがいいです。ヘッドフォン推奨です!
基本ベースを聴くにはヘッドフォンかよいスピーカー!ウーファー!
ジャズをあまり聴かない人にもおすすめです。
あの昔のジャズ特有の音質じゃないので聴きやすいと思います。
アルバムの曲はたぶん全部リアルブックに載っているので、しようと思えばすぐ演奏できすよ!
是非聴いてみてくださいね。